植木良枝先生のもとで学んでいたころ・・・

1990年〜2000年、植木良枝先生のお教室で学んでいた頃の作品です。
本格的に、しっかりと基礎を学ばなくてはいけない・・・ そんなことを思い始めていたある日
自宅近くの本屋さんで目に飛び込んできた素晴らしい画繍・・・「花綴」
風に散る桜の美しさ、糸の力強い迫力、色彩の豊かさ、動きのあるステッチの美しさ
まぎれもない糸の芸術、この先生に教えて頂きたい!!!
その日に、ご本にあったオフィスにお電話して、レッスンの予約。
それからの10年間、私自身のオリジナルへの思いは心の中に封印して
ただひたすら、麹町のオフィス、永福町のご自宅へと通う日々が続きました。


  

あやめ

第一・第二カリキュラム、さくら会員、師範のお免状・・・
無心になって縫い続けることができたのは、先生の作品の素晴らしさに心から心酔していたからだと思います。

そして、生まれたばかりの娘のお守を、快く引き受けてくれた夫の存在。
刺繍を続けることに関しては、どんな時でも応援をしてくれました。
お稽古から帰って、完成作品を誇らしげに見せる私を、いつもニコニコと迎えてくれました。
自宅にはたくさんの作品が大切に保管されています。

お稽古に通っていたころは、とにかくステッチを美しく縫う事に専念しておりました。
一針の集中力は凄かったように思います。
それは、頑張っているというよりも、一針のステッチの運びに耽溺していたという表現の方がふさわしいかもしれません。
今でも個展を開くとサテンステッチ、ロングアンドショートステッチを褒められますが
植木刺繍に学んだことが、本当に大きな出来事だったのだと、あらためて感じさせられます。
刺繍には高度な技術が要求されます。その大切さも、叩き込まれたように思います。
そして、同じ図案であっても、縫い者の個性によって、作品の個性にも違いがでてくる・・・
作曲者と演奏者の関係のように・・・そんな事もお稽古の折に触れての会話の中でお聞きすることができました。

植木良枝先生の「花の刺繍画」を通じて、刺繍の学びを得ることができたのは
なににも代えがたい幸運だったと思っております。 


今でも、糸が荒れてきたなと思う時、お教室時代の作品を見つめることにしています。
礎の場所を持っていることの幸せ。心が原点に戻ります。




ダリヤ



くだもの

☆まん丸なぶどう〜触るとつるつる☆



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拡大画像

丁寧なステッチを見ていると心が原点に戻ります。この頃は、美しいステッチを縫う事に集中していました。
















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