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麗花刺繍
 楽繍会 ★Reika・Life is Art




私の母、おかあさん。

母と私は本当によくおしゃべりした。

幼いころから大人になってからも。

母は聞き上手で話し上手。

疎開先だった故郷の奄美大島の事


女性の魅力に溢れていた母の母のこと。

西郷隆盛さんと遠い親戚だったこと。

戦争、家族、親戚、ご近所、暮らし、

なんでもかんでも母と話していると時間を忘れた。


人間観察も楽しくて

人の心を包んでくれる大きさがあった。

ある日、母が長期入院していた病院の婦長さんから電話があった。

母が退院してしまい同室の患者さんたちが

寂しがっているので来てほしいと。

母がいると笑ってばかりで楽しかったと。


また、心を病んでしまい

精神科にかかっていた友人のお子さんが、

母とお話ししていたら、

心が落ち着いて元気になられたと

お便りをいただいたこともあった。


不思議な母だった。

足音、ドアを開ける音、気配・・・

それだけで何かを察してしまう人だった。

どこかシャーマンのような雰囲気をまとっていた。


母の言葉で忘れられないのは

なにがあっても

どんな理由を言われても

戦争には絶対に反対しなさい。

戦争で一番恐ろしいのは人が変わる事。

そして

どんなものにも所にも神様はいるのだということ。

口ぐせは、鰯の頭も信心から・・・。

だから母と一緒に

道を歩いていても、

神社やお寺の前を通るときは会釈。

お乞食さんの前を通る時も会釈。

赤ちゃんや身体の不自由な人は神さま、

何か良くないことがおこったら

神さまが教えてくれる

病気になってしんどくて熱が出た時は

神さまが戦ってくれている・・・

(これは今思えば免疫力のことかもしれませんね)



知らない人でも目が合えば会釈。

危ない目に合いそうな人を見かけたら

絶対に助けに行く。

一度、怖い人が2人がケンカしていたのに遭遇し

黒山の人だかり。

私は怖くて震えていたし、父も見当たらない。

みんなただ観ているだけだったのに

母は「あなたたちのお母さんの事を思い出しなさい。」と言って

真ん中に割って入ったことがあった。

2人は「なんやこのオバはん」と言ってしらけたみたいで去っていった。

後で聞くと、母は父が助けてくれると思ったみたいでしたが

父は、人だかりの後ろの方できょとんとしていたのをみて

肝が据わったようでした。



外出から帰ると

「やっぱり家が一ええねー」

海外旅行から帰ると

「日本が一番やねー」


母のそばにいると、

好きがいっぱい。

意味もなく、好きがいっぱい。

それは人間が好きで

自然が大切で

命が大事で

そんな母に育てられたもんだから

私は、意味もなく、いまここにいる自分が

時々自己嫌悪にもなることはあるけれど・・・・

なんとなく好きでいられるし



どんな人にも所にも神さまがいると思えるし

命は皆、同じ空気を吸っているし

意味なんかなくても

信じることができる。

ありがたいと思える


子供のころから大人になるまでは

世界中はお母さんみたいな人ばかりだと思っていたけれど

だんだんそうでもないことに気付いてしまったけれど

そんなあなたが、嫌で嫌で、

うっとうしくて

偽善ぽくって

反抗した時代もあったけれど


でもでも

あなたのさまざまな教え、存在のおかげで


今も元気で創作していられます。


お母さん ありがとう!

























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