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麗花刺繍 楽繍会 ★Reika・Life is Art
母の遺言 日本の宝は平和憲法と天皇陛下、 そしてなにがあっても 誰が何と言おうと 戦争には反対しなさいと言っていた。 爆弾が落ちることも怖いけど 戦争で一番恐ろしいのは 人間が変わってしまう事だと何度も言っていた。 治安維持法下の憲兵の怖さ 声高に愛国心を唱えていた政治家、学校の先生たち みんな嘘つきで弱虫でだったと 終戦後分かった、と言っていた。 母からは戦争の残酷さ理不尽さを 書ききれないくらいたくさんきいた。 昭和5年生まれの母は 徹底した軍国教育を受けた世代だ。 毎日放課後には 神武天皇からの天皇の御名前、 教育勅語を暗唱させられた 時々思いだしたように唱えていた。 そして 天皇陛下はかわいそうだ、 気の毒だと言っていた。 生涯、特定の政党を応援することもなく 政治活動にも無縁だったけれど 棄権したことは一度もなかった。 母の存命中 私は母の言葉を ちょっとうっとおしく感じていた。 思春期の頃はむしろ反発していた。 でも今 私も母の亡くなった年齢に近くなり 分かることがある。 母は人一倍、愛国心の強い人だったという事だ。 そして母の言葉は すべて体験からの言葉だという事 細胞がちぎれ血が噴き出し焼き焦げになり 餓死、腐敗、家族を失い 狂った人、自死した人 愛する人、大切な人たちの失った戦争。 そのうらはらに 国民を狂気に扇動し 責任を取ることもなく戦後 私腹を肥やし のうのうと生きのびた人間がいた。 大阪の空襲、隣組の残酷さ ここでは書けないような体験。 私がいくら想像しても想像しきれない事実の重さ。 母の遺言 戦争には絶対に反対する事と 憲法を守る事。 私は守る |
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