REIKA YOSHIMOTO

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日本国憲法前文


日本国憲法前文シリーズに寄せて


荒廃 絶望 慟哭の中から命を産み出した先人の知恵と

古代から連綿と続く日本人の美しい祈りを縫い留める


The Constitution of Japan—The Cry of the Dead・Fighting Spirit・Victory


昨年(2025年)の夏、刺繍をしながら

何気なくテレビのニュースを見ていたら

憲法草案の事が話題になっていました。

ふと思い立ち、中学生の頃の社会科の授業以来でしたが

ネットを検索し、日本国憲法をあらためて読み直し

前文の所で心を掴まれてしまいました。

そしてこれを書いた人たちは、もうこの世にはいないんだ、

これは死者の叫びなんだ、魂の叫びなんだと思いました。

そしてなんと気高く美しいのだろう。

「死者の煌闘」

言葉が降りてきました。


絶望と悔しさ

筆舌にしがたい慟哭の悲しみの中で生れた言葉。

にもかかわらず私の心を動かしたのは

その誇り高い言葉です



なんて素敵なんだ

日本人って、なんて素敵なんだろう。



全てを受け入れ、

柔らかく

怒り、恨みをぶつけるでもなく

良心への信頼。

日本への誇り。

世界中の平和を祈る言葉。

崇高な誓い

未来を生きる日本人への祈り



私はそこに日本の心の美しさ素晴らしさとともに

途方もない逞しさを感じました。


敗北の中から新しい命を産み出す力

この強さはなんなのだろう



すぐに制作に取り掛かりました。

そして縫いを進めていくうちに不思議なことが起こりました。

ふっと頭の中に浮かんできました


太古の日本の景色

靄に包まれたような

柔らかい緑の中


そんな中を歩いている人々の姿が

ステッチの向こうに観えたのです。

緑の靄の中

祈りを捧げている人々が見えました。




きっとこの頃の人たちも何かを怖れていたに違いない。

海の向こうの世界

海に囲まれた島の中


生きていく、生き残っていく


怖れ祈り、でもそれだけではない


知恵を振り絞って



緑の靄の中

祈りを捧げている人々が見えました。

生きろ、生き残れ



そうだ、この憲法前文も


その延長線上にある


繋がっているんだ。

だから私はこんなにも

魅かれるんだ。




恨んだり憎み合ったりするのではなく、

苦しい思いを抱えながらも

不安の中


祈る

柔らかさ、大きさ、


小さな島国で工夫しながら配慮しながら

異国の文化も受け入れ

そこから日本の独自の文化を産み出し

漢字からひらがなを生み出したように

柔らかく発展させ、



知恵は水のように形を変え

工夫し逞しく一生懸命に生きてきた日本、、、


生きろ、生き残るんだ


そんな思いが一気に押し寄せたのです。


私の目の前にある糸が

動き出します

繋がります




この祈りの言葉を縫い留める





私は今、夢見ています。


この日本国憲法前文が

国境の垣根を越えて世界国憲法前文になる日を

それはたぶん

人類史上未踏のチャレンジ


日本の祈りが世界の祈りになる


人間の手の中で人間の手の速さでしか進まない手刺繍で

一針一針縫いながら

夢見ています。





2026年5月現在、

私は古代からこの憲法をつなぐ日本の祈りを

インスタレーションにすべく

制作に入っています。


2025年の夏に、

73歳の私が

中学の社会科の授業以来

出会ってしまった日本国憲法前文

この気高く崇高な

魂の結晶を

私は命ある限り縫い続けたいと思っています。







1952年に生れて

この憲法の恩恵を受け続けてきました。

心からの感謝をこめて





吉元れい花


2026年5月の良き日に



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私はこの唯一無二の

美しい祈りを縫い留める



死者の煌闘 瓦礫の中から


荒廃と慟哭、瓦礫の絶望から生れた

先人たちの魂の叫びー日本は必ず勝利する




2025年制作 1180×841


世界国憲法になる日を夢見て



2025年制作 1030×728

裏繍憲法ー涙

糸と針が千人針の哀しい歴史のように

使われることが無いように祈りを込めて。


 

2026年制作 515×304


最もつらく悲しい糸と針の記憶に祈りを捧げます






 






















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