残暑お見舞い申し上げます

立秋とは名ばかりの暑さが続いておりますが、皆さまにはいかがお過ごしでしょうか。
オリンピックでの日本選手の活躍は本当に素晴らしかったですね。
鍛えぬかれた美しい肉体と、一瞬に懸ける集中力、一途な心、応援せずにはいられない魅力、
手に汗にぎり涙された方も多かったのではないでしょうか。
先日の個展「夏の夜の夢」のさいには、暑いさなかでの開催ではございましたが
おかげさまでたくさんのお客様にお越しいただくことができ
無事に盛況のうちに終える事ができました。
また、会期中を通じて、ご尽力賜りました方々、遠方より励ましのお手紙、
お電話やメールを下さった方々、お心遣いに心から感謝申し上げます。
　２００９年に帝国ホテル桐の間にて第一回ストリングアート展を開催した時には
まさかこれほどのペースでその後個展を開催することになるとは思いもよりませんでした。
これもひとえに、いつも応援し励ましてくださる方々がいてくださったからこそ
続けることができたのだと思います。
個展をひらくたびに、次への新しいアイデアがうかび、
夢が膨らんで糸がきらきらと輝き、ときめく心のままに
次の作品の制作に取り組むことができました。
今回の個展でも、いくつかの次回作へのインスピレーションにつながる
充実した出会いがありました。思いもよらないアイデアや発見もありました。
ただどんなにアイデアに溢れていても、刺繍は時間のかかる作業です。
糸には心のありようが表れます。
焦ることなく丁寧に一針の歩みを大切に、
次への作品の制作に取り組みたいと思っております。
あざなえる縄の如し、糸の如し、糸に身をゆだねて糸に寄り添いながら
糸と一緒に詩ったり踊ったりしながら、
吉元れい花の刺繍の世界を縫い上げていけたらと思っております。
どうか皆さま、今後ともよろしくお願い申し上げます。
まだまだ残暑が厳しいようです。
体調を崩しやすい毎日かと思いますがご自愛くださいませ。
拙い言葉では存じますが一言御礼まで。

本当にありがとうございました。
吉元れい花