千歳烏山ロフト 伝説のロフト第一号店 演劇科の授業はバラエティに飛んでいて 教授陣は一流で、バレエ、声楽、モダンダンスジャズダンス、パントマイム、 今から想えばなんて贅沢な授業だったのだろうかと思うのですが、 実技はまだしも、文学、戯曲、難しい演劇論は大のニガテ。 授業をサボっては学生街の喫茶店♪さながらの学校生活。 アイスコーヒー一杯で何時間も居座っておしゃべり。 ある日、隣駅の千歳烏山で不思議なお店を発見した。 外にまでポスターがぎっしりで、地下に続く階段はまるでアジトのよう。 それがあの伝説のロフト第一号店だっただなんて、 18歳の私は知る由もなく、 好奇心の誘惑に引っ張られるように 授業の合間にちょこちょこ通っていました。 東京芸大時代の坂本龍一さん、 キャロル、土方巽、コルトレーン、花柳幻舟、 ティン・パン・アレー・・・等のポスターに囲まれ 背伸びしてオーダーしたバーボンのロックに気絶寸前。 大人の階段登るどころか 野暮ったい女子大生だったと思う。 でもお店の人たちはとても親切でした。 マスターは、落ち込んでばかりの私を いつも励ましてくれました。 そんな中でもダンスのレッスンだけはたとえ二日酔いであっても休まず通い、 イサドラ・ダンカン、ニジンスキー、マーサ・グラハムを知り、 関連書籍や映画に夢中になり 忙しいのかヒマなのか、むちゃくちゃなのかストイックなのか ごった煮シチュウのような毎日。 ロフトの焼うどんも紅ショウガたっぷりのコテコテだったけれど あちらこちらで議論の渦。 時代もコテコテ人間もギラギラ。 そんな熱にあおられているうちにアッという間に卒業公演。 卒業公演のガルシア・ロルカ作「ベルナルダ・アルバの家」俳優座劇場 80歳の狂気の老婆 マリーア・ホセファ役を熱演したのでした・・・私19歳 マリーアが「男が欲しいよー」と叫びながら歌う 子羊ちゃんの歌、今でも歌えるぞー 19歳の記憶力おそるべし。 |
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