REIKA YOSHIMOTO
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MyEmbroidery Tanosyu-kai Life


体感刺繍



岡本太郎先生との出会い




2017年11月、私は突然倒れ

家族、救急隊員様、お医者様

全ての方々の的確な判断のおかげで

そして奇跡のような出来事が重なり

私の命は生きながらえる事が出来ました。


助かってはみたものの

自分の身体がただの物体のような感覚を始めて感じました。

幸だったのは、言語や記憶、そして右手には全く損傷受けておらず

刺繍だけは続けることができましたが

リハビリと治療が必要となり、結局6カ月の入院生活を余儀なくされました。

本が一冊かけるくらいの興味深い出会いや出来事だらけの

なにもかもが初めてだらけの入院生活でした。

面白かったのは歩行のリハビリは、赤ちゃんが初めて歩く時のような

人類の進化を再度たどるようなそんな感覚だったことです。



そんな日々の中、不思議な体験をしました。

ある日、病院のベッドでうつらうつらしていたら

夢の中に岡本太郎先生が出てきました

突然私の頭の中に

命、命なんだ命なんだという言葉が

シャワーのように降り注いできました。

NHKの番組で見たことのある超新星が爆発する映像。

そのキラキラが降り注いで私の頭の中が、命でいっぱいになりました。


目が覚めて、今のはいったい何?

何なんだろうと思っていたら

目の前に太陽の塔がそびえたっていました。

「太陽の塔」は凄いんだ!凄いんだ!

今まで気づかなかった!

私の心の中が渦のようになりました。

一瞬なのかどれくらいの時間なのか分かりません。

その瞬間の事は今でも不思議でなりません。


私は岡本太郎さんは存じて上げていましたが

特にフアンだったわけでもなく

電車の窓から見える万博公園の「太陽の塔」も

ウルトラマンみたいだと思っていたくらいです。


それなのになぜ太陽の塔が!



その不思議な体験以来、ネットなどを通じて岡本太郎先生の作品を見るようになり

どんどん魅せられ

岡本太郎現代芸術賞に応募する事を決意したのです。

2019年から応募し、2021年初入選、2022年、TARO賞を受賞することが出来ました。


だから、私は、病に倒れたこと、足が不自由になってしまったことも

あまり本気では悲しくないのです。

叱られてしまうかもしれませんが

動かなくなった身体、病の中で岡本太郎先生に出会えたからです。


頭の中に降り注いだ命

きらきらとした命という言葉のシャワー


今でも目をつぶるとその時の光景、映像が

はっきりと蘇ります。

いつでも蘇ります。



そのたびに私の心はドキドキとしてきて

細胞が浮き立つようなふわふわとした幸福に包まれます。


そしてなぜか分からないけれど

突き動かされている自分がいます。


思い出すたびに

なぜ岡本太郎、なぜ太陽の塔


なぜなぜなぜ・・・





答えは見つからないけれど


何だろう、この気持ち。。。


太郎先生


とにかく、がんばりまっす。



吉元れい花



















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