20代の前半の頃、アキコカンダ先生のレッスンに通っていた頃 ある日、世界的なピアニストの クリストフ・エッシェンバッハさんがお見えになりました。 まるでギリシア彫刻から抜け出したかのような 美しい横顔。 世界中のカッコいいものを全て集めて作ったかのような麗しさ。 夜のレッスン場に静かに流れるマーラーの交響曲5番第4楽章 コンシェルジュリのマリー・アントワネットを舞うアキコカンダ先生 微動だにしないエッシェンバッハ 張り詰めた空気 息をすることもはばかれるような緊張 美しい!う、、、う、、、、美しすぎるー! 若かった私には何かは分からないけれど 芸術家だ、これが芸術家なんだーと これが本物の芸術家のお姿なんだーと ウットリしていた事だけは しっかりと記憶しています。 アキコカンダ先生は、その年の芸術祭の大賞を受賞され エッシェンバッハさんは、ピアニストのみならず 指揮者としても才能を発揮され 現在に至るまで世界のクラッシック音楽の世界で大活躍されています。 若いころにあの空間で味わったあの空気感 得難い体験だったと思います。 |
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